February 19, 2017

薄化粧。

夕刻にはすっかり溶けてしまいましたが、今朝目が覚めてカーテンを開けたら、庭に薄く雪が敷かれておりました。

いつの間にか降って、いつの間にかやんでいた。

子どもも大人も数人入れるかまくらを作ったり、大きな雪だるまを作ったり、学校の校庭に陣地を示す高い壁を作って雪合戦をしたり、そうして遊べるほどに幼い頃は宇都宮にも何度と雪が積もった記憶があります。
でもそれは、今は狭いと感じる学び舎の廊下を子どものころは広くどこまでも続く冷ややかな一本道と感じていたように、幾人も入れたかまくらは本当はとても狭く、雪だるまは背丈も低く小さく、校庭での雪合戦は少ない雪を掻き集めたものだったのでしょうか。

いつの間にかうっすらと降って、いつの間にかうっすらとやんで行った雪が、あったのかなかったのか、そうだったのかそうでなかったのか、あやふやな記憶と想い出に重なる夕暮れ時でございました。

ゆき

【information】
◆3月5日(日)「せきぐちゆきワンマンライブ」会場：江古田マーキー／開場13：30 開演14：00
・ライブ&イベント詳細・チケットのご予約・お問い合わせはせきぐちゆきオフィシャルサイトをご覧下さい。

bukurox at 17:25│Comments(11)│TrackBack(0)│clip!

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by 宇都宮のヒロ February 19, 2017 17:31

こんばんは。
そうですね～昔は雀宮もいまより雪は多かったです。かまくら作りまではいかなくても、雪だるまや雪合戦をした記憶はあります。
でも,この歳となっては雪は降らない方がいいと思う今日この頃です(〃^ー^〃)

2. Posted by ⊂(^(工)^)⊃＠池袋東急閉店なう February 19, 2017 20:14

仮に降雪量が同じでも、積雪量が大幅に減る場合はありますね、都市化によって。

解けた雪は存在が消えてしまうわけではなく、染み渡ってゆくのです、どんなに微かになっても、蒸発してしまっても、どこかに届いて何かを潤してゆくのです。

音も同じです。
唄も演奏も、消えてしまうわけではなく、どこかで微かに空気の粒を揺らし続けているのです。

解けてゆく雪の染み込んでゆく音を聴けないものかと耳を澄ませば、いつかどこかで由紀さんが口ずさまれたのであろううたうたの歌の一粒が、ホンの微かに沁み込んできて、心の荒廃地を潤してくれるような気がします。真っ白に積もる処女雪のような心がホンの少しでも残っている限り。

都会の真ん中で、心の大地まで荒んだ年齢化(としか)をしてしまわないように、いつまでも由紀さんが震わせた空気の一粒が聴こえる遊び人でありたいと、いっそう耳を澄ますサハラの真ん中、池袋乗り換えなう。

3. Posted by 宇都宮大好き February 19, 2017 21:50