「ちょっと恥ずかしかったこと」をテーマにお届け致しました、昨夜のRADIO BERRY「苺通り十文字」。
リスナーの皆様、スタジオ前へとお越し下さいましたあなた様に、心より感謝を申し上げます
「女としての恥じらい」を、常に持つよう心がけたい今日この頃……。

さて、昨日綴ると申しましたのに、一日空けてしまって申し訳ございません。お恥ずかしゅうございます。





昨年の秋頃、渡良瀬(わたらせ)遊水地にて撮影。
遊水地は栃木県・群馬県・埼玉県・茨城県の四県にまたがり、その面積の多くは栃木県に属しております。
広大な葦原は先日、春の風物詩ともなった葦焼きが行われました。






明治時代に発生した、日本の公害の原点とも言われる足尾銅山鉱毒事件。
銅山の開発により発生した排煙・鉱毒ガス・鉱毒水は渡良瀬川周辺の環境に大きな被害を与え、いくつもの村が廃村となり、多くの人々が故郷を追われました。
鉱毒を沈殿させるために作られたのがこの「渡良瀬遊水地」であり、ハート型の人工湖の下には鉱毒反対運動の中心だった「谷中村」という村が眠っています。
ハート型のくびれのところは谷中村の遺跡を守ろうとした人たちが行政に必死に働きかけて残された場所であり、ハートの形をしているのはその為です。

平成二十四年、渡良瀬遊水地は「ラムサール条約」に登録されました。
(「ラムサール条約」とは、国際条約「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」の通称で、「広く水辺の自然生態系を保全することを目的」とするそうです。)

足尾銅山鉱毒事件と生涯をかけて闘ったのが、栃木県の政治家であった田中正造さんです。

一昨年に起きた福島第一原発事故と足尾の鉱毒事件には多くの類似点がり、今、「真の文明は 山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず 人を殺さざるべし」に象徴される田中正造さんの自然観や思想が更に注目されています。

2013年は田中正造さん没後100年の年であり、「田中正造没後100年記念事業」が大きく展開されています。

10月13日には、正造さんの思想を次世代に継承すべく、100年前の正造さんの本葬の時に3万人もの参列者が佐野の街を練り歩いたという逸話にちなみ、「田中正造　未来への大行進」が開催されます。
その時の大行進を、出来るだけ再現しようという大きな試み。
その「田中正造　未来への大行進 テーマソング」を作ってほしいとお話を頂きまして、出来上がったのが『渡良瀬の夢』という曲でございます。
土曜日、佐野市文化会館での「芸能でつづる田中正造〜語り継ごう、歌い継ごう〜 」にて、サプライズという形で初披露して参りました。

今回こういった事業に関わることが出来、現代……「今何が起きているか」を知る上で非常に重要な史実を学ぶ機会を与えて頂きましたこと、心から有難く思います。

CDはシングルで6月5日リリース予定でございます。
(他収録曲に関しては、また後程！)

明日は、渡良瀬川の流れる日光市でのコンサート

心を込めてお届け致します。
あなた様、是非会いにいらして下さいね♪

ゆき

【information】オフィシャルHP
4/21(日)せきぐちゆきワンマンLIVE／会場：江古田マーキー／開場13：30 開演14：00