綴っております時刻は午前十一時。

東京へ向かう電車の中。

午前中からなんたる暑さ！

夏休みでございますからね、小中学生が多く見られます。

向かいに座る男女4人組は、いわゆるグループ交際かしらね。中学生、または小学校の高学年ぐらい。

と、よく見れば男子かと思った髪の短いコ、女の子じゃないの！

つまり女3、男1かぁ。少年やるじゃないか。

で、どのコが好きなんだい？

強気に見えるショートヘアのコは、意外と寂しがり屋、大胆なところもあると見た。でも根は臆病だから、長年抱いている想いを少年に告げられずにいる。

小柄で、リボンの付いたヘアゴムをしているコは、今日にでも少年に告白しそうね。声の色艶から、積極性が窺えるわ。

残る一人は何とスタイルが良いことやら。モデル体型の背の高い美人。ショートパンツからスラリと伸びる足に、少年も戸惑ったことでしょう。
しかし何を食べたら、子供の内からあんなに抜群のプロポーションを手にすることが出来るのだろう……。
生まれながら？あらそれは失礼致しました。

個人的に少年には、ボーイッシュな彼女を選んで欲しいのだけれど……

一度はリボンの彼女と付き合いそうだな……

で、リボンにもて遊ばれてフラれて、傷心のところ、モデルちゃんがかなり歳上の男と歩いているのを見かける。
翌日何気なく聞いてみると、高校生の彼氏だと言う。
何だか危険な予感がしたが、まぁモデル子が幸せならそれで良いと思い放っておくが、ある日その男が別の女とイチャイチャと歩いている所を目撃！
やっぱりモデル子は遊ばれていたんだ、おい、歳上の男なんてロクなのいないぞ、早く別れろって！嫌よ彼は私だけを好きだって言ってくれたのよ！馬鹿だな、そんなん誰にでも言ってるに決まってるだろ！うるさいわね人の恋愛に口出ししないでよ！
しかしモデル子は、のちに自分が騙されていたことを知る。
やっぱりアンタの言う通りだった……私遊ばれてた……
普段は凛として決して涙など見せないモデル子の素顔に、少年の心が揺れる。
華奢な身体がいつもより小さく見えて、泣くなよ、と、モデル子の肩に手を触れたその時……ショートカットの彼女が現れて！

なんて妄想していたら、目の前の4人いなくなっちゃってるわよ！

ああ、恋の行方が気になるっ。

(アンタが勝手に妄想したんでしょ)


今日は東京にて次作品の打ち合わせでございます。

お互い、良い一日に致しましょうね！

ゆき