October 2023
October 31, 2023
October 30, 2023
夜のスタジオはあの日の体育館。
愛すべきあなた様
いかがお過ごしですか。
わたくしは無事退院し、可愛い可愛いふくろうにようやく会うことが出来ました。
胸いっぱいでございました。
胸いっぱいに抱きしめました。
今週の「苺通り」はご存知の通り収録で、
わたくしも自室で聴いておりました。
ふと、遠い遠い小学生の頃を思い出しました。
わたくしらミニバスケット部に所属していたのですが、当時「一度退部したら再入部出来ない」という決まりがございました。
入部から一年、又は半年ほど経った小学4年生の頃でしたでしょうか、とある事情から私は退部を決意致しました。
結構頑張っていたし、離れることに対して非常に悔しい想いもありましたが、それ以上にもう耐えられない、耐える意味もないとの気持ちが勝り、戻れないことを承知の上で監督に退部を申し出ました。
部活は週6日(だったような)で、帰りの会が終わったらすぐに体育館に向かうというのがルーティーンでした。
練習は正直とてもキツくて、そのつらさから解放されて良かった、学校が終わったらそのまま帰れるなんて素敵じゃん!と、伸び伸びとした心持ちで迎えた退部後初めての下校時。
体育館からボールの音が聞こえて来る。
おそらくまだ練習は始まっていないだろうに。
体育館からボールの音が聞こえて来る。
空耳か現実か分からぬ音をふり切るように門を出て、田んぼと畑と藪ばかりの道を早足で行き過ぎました。
帰宅して、夜になって、自室でベッドに腰かけて、
さあ今日からは思う存分漫画読んだり好きな人のこと考えたり妄想したりしよう!と意気込むも、宵の学舎の傍ら、ボールの音を響かせながら煌々と明かりを漏らす体育館が頭に浮かび、なにをしようとも楽しく感じられない。
やっぱりバスケがしたいよ。
やっぱりバスケがしたい。
あの時部屋が真っ暗だったのは、私の心の鏡を見たのか本当に消えていたのか定かではありませんし、私が母を呼んだのか、母が自ら私の部屋を訪ねて来たのか記憶のほとんどは曖昧ですが、影ばかりの空間に廊下の仄かな灯りが差し込むと、私は「やっぱりバスケがしたい」と、泣きながら母に訴えたのでした。
その日のうちに母は監督に電話をしてくれ、先生は快く再入部を受け入れてくれました。
それから私は高校を卒業するまでバスケを続けました。
やめたいやめたい言いながら、なんだかんだ続けてしまいました。
急にこの話を致しましたのは、
自室で「苺通り」を聴いている感覚が、
あの日ベッドの上、夜を照らす体育館を思い浮かべた感覚と非常に似ていたからです。
20時半、月の如く夜に眩しいレディオベリーのスタジオ。
いつも居るはずの場所に今、居ない。
もちろん永遠に続くものなどないのだから、
いつかはそんな風に想い馳せる日が来るでしょうけれど、ふと、幼き日の記憶が現れて、晩秋のセンチメンタルを覚えた次第です。
大切な場所ですものね。
一期一会の25分。
離れてみて感ずることが多くございます。
気づくのはいつも後。
それもまた人生。
いやいやまだ終わっていないからこそ、
このセンチメンタルにも意味があるというものです。
長くなってしまいました。
あなた様がお聴き下さったなら、
良い時間となりましたことを願うばかりです。
どうか、ご自愛下さいませ。
ゆき
October 29, 2023
October 27, 2023
信じる。裏切る。
愛すべきあなた様
お元気ですか。
今朝はなんともリアルで哀しい夢からの目覚めでございました。
わたくしはよく、
何の準備もなく気付いたらライブステージに立っている夢、
「苺通り」が始まる時間なのにすっかり忘れていて間に合わない!という夢、
早くバスケ部をやめたい、もういい加減やめたい……あ、わたしもう学生じゃないんだった……と目覚めに安堵する夢、
空を飛べるようになる(最初に見た時は高くジャンプ出来る程度だったのですが、回を重ねるごとにより高く、より長く空中にいられるようになるなんとも不思議な)夢、
この4つの夢をよく見ます。
今朝は、そのどれにも当たらぬ哀しく不快な、気持ちのやり場のない夢でした。
信じていた人に裏切られるという。
人の心は定まるものではないのだから“信じる”なんて愚かな行為だと諦めて悟ったふりをしながら、即座に“裏切られた”と解釈して理性を失い騒ぎ立てるなんて、やはりどこまでも愚か。
空調の音が静けさを演出する角部屋のベッドの上、
これでもかと感情を散らかした夢の中とのその対比にしばし浸るのでございました。
あなた様はどんな目覚めで今日を迎えたのかしら。
一日どうかお元気で。
大切な、あなたへ。
ゆき
October 26, 2023
October 25, 2023
October 24, 2023
応援して下さいます愛すべき皆様へ
いつも、応援下さいます皆様へは改めて感謝を申し上げます。
延期となっておりました声帯ポリープ手術の日程が決まりました。
つきましては、
RADIO BERRY「せきぐちゆきの苺通り十文字」は来週から約一カ月間、生放送ではなく収録でのお届けとなりますが、変わらぬご愛聴の程どうぞよろしくお願い申し上げます。
YouTube せきぐちゆきチャンネルは変わらず毎週木曜日に更新致しますので、どうぞ逢いにいらして下さい。
「由紀帳」でのあなた様へのお手紙も毎日綴る予定ですし、
SNSも出来るだけ投稿して参ります。(急に途切れないよう頑張ります笑)
術後は無声期間もあり、段階を踏んで計画的に徐々に徐々に発声を行います。
先生の指示とアドバイスに従い、しっかりと治して復帰したく存じますのでどうぞ待っていて下さいね。
そして、くれぐれもあなた様のお心とお身体を大切になさって下さい。
愛を込めて
せきぐちゆき
追伸
「ドライブ」の動画内に、“この「ドライブ」が一つ区切りとなっているような印象です”
といったコメントを頂戴致しましたが、まさにそのような気持ちでの選曲でございました。
いいね、やコメント、そして「おうち」へのご訪問、いつも本当にありがとうございます!
October 23, 2023
やさしいひと
愛すべきあなた様
いかがお過ごしでしょうか。
先程、機材の下の配線整理をしていた時、
突然“とある想い”が込み上げて参りました。
これまで、色々な方に、
やさしさをもらって生きて来たな、と。
さりげないやさしさ、
大きなやさしさ、
厳しさというやさしさ、
気付かぬところでも多くの場面で人のやさしさに助けられたことでしょう。
なぜ配線整理の途中だったのかは分かりませんが、わたくしを気遣ってくれた知人の顔がふと目に浮かんだと同時に、突然心にあたたかなものが流れ込んで参りました。
ぬくもりを帯びた欠片たち。
これまで沢山の人から受け取って来たやさしさ。
血管を巡るように次々と。
まるで走馬灯のように鮮やかに。
突然溢れたこの気持ち。
まずあなたに伝えたくて、
筆を取り……じゃなくて指をタップし始めました。
いつも応援して下さりありがとうございます。
どうか、ご自愛下さい。
ゆき