March 05, 2012
狂言に学ぶ
先日、氏家公民館で観覧致しました「大蔵流狂言 山本会公演」。
狂言の世界は初体験、何の知識も持たずに参加を致しましたが、観ることが出来て本当に良かったと思います。
演目は「素袍落(すおうおとし)」、「蝸牛(かぎゅう)」、
そして山本家東次郎家四世当主の山本東次郎先生によるお話「狂言のこころ」。
「蝸牛」の途中からしか観られなかったのですが、気付けば、動作の一つ一つに見入り、台詞の一音一音に聴き入っておりました。
それだけ惹き付けられるものがございますね。
能や狂言の台詞・動作は、ギリギリまで省略されているんですって。
無駄な要素は何一つとて無い。
もの作りとは、表現することとは、単純なものではございませんね。
分かっているようで、分かっていない……。
また、後半の「狂言のこころ」、狂言の独特のしゃべり方についてのお話の中で、心に強く焼き付いた言葉がございました。
「心の中で言葉を育てる」。
昔の人は、自分の発する言葉が相手にどのように伝わるか、どのような影響を与えるか、相手を傷付けやしないかなど様々なことに心を巡らせてから、つまり「心の中で言葉を育ててから」言葉を発していた。
現在には少し欠けているような、そう言った思いやりの上に会話があったとのだと。
いちいちそんなこと考えて話をしていたら何も言えなくなってしまう……そんな意見もあるかと思いますが、
あたくしの好きな言葉に「激しく考え やさしく語る」という言葉がございまして、それに通ずるものを感じて深く感銘を受けました。
有意義な時間に感謝を。
外側から受ける刺激、内側で自ら考えを生み出す力、それらが縄のようにあざなわれて太い自分が作られて行くのかもしれませんね。
でーんでーん、むっしむし〜
ゆき
【information】せきぐちゆき.com
★3/11(日)「風のよせがき」コンサート/会場:コスモスシアター(大阪府貝塚市)/共演:松井五郎 CD参加アーティスト多数
★3/18(日)江古田マーキー/共演:日向早百合/ 開場:18:00 開演:18:30
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この記事へのコメント
1. Posted by ともこ March 06, 2012 16:34
あめもかぜもふかぬに
でざかまうちわろう
でしたっけ?
2. Posted by 博志 March 06, 2012 23:07
「大蔵流狂言 山本会公演」楽しまれたようで何よりです。
日本の古典芸能には日本が大事にしてきた物が
沢山感じる事が出来ますね、
高崎では1年一回たかさき能という催しがあるので、機会があったら行ってみたいです。
日本の古典芸能には日本が大事にしてきた物が
沢山感じる事が出来ますね、
高崎では1年一回たかさき能という催しがあるので、機会があったら行ってみたいです。
3. Posted by せきぐちゆきです。 March 07, 2012 10:40
ともこさん>
そう、そう!頭の中でくり返しますね〜(笑)。
博志さん>
今回は大変貴重な機会を頂きました。歌舞伎も観てみたいです。
そう、そう!頭の中でくり返しますね〜(笑)。
博志さん>
今回は大変貴重な機会を頂きました。歌舞伎も観てみたいです。