いつも「せきぐちゆき」を応援下さいまして、
本当にありがとうございます。

お陰様にございまして、本日、
デビュー５周年を迎えることが出来ました。

皆様からのあたたかな応援に支えられ、
こうしてここまで歩いて来ることが出来ました。


デビューした頃は何もかもが初めてで、
何がなんだか分からなくて、
沢山の勘違いや思い違いもしていて、
新しいことを知る楽しみの裏側で、
これまで描いて来たものや、
間違ってないと信じて来たものが、
次から次へと音を立てて崩れて行きました。

自分自身の甘さ、思い上がり、勉強不足、
挙げればきりがございません。

デビューして間もなくのあるイベントで、
歌っている途中、急に声が出なくなりました。

歌は心

自信の無さが、そのまま表れてしまいました。

ラスト一曲を、半ば無理矢理に歌いきりましたが、
その日から「自分自身」との、長い闘いが始まりました。

歌うことが怖い。ステージが怖い。

話すことが怖い。人が怖い。

言いようのない孤独感。

健康だけが取り柄だったのに、

大切な仕事のひとつの、健康すら守れない。

人間関係も、とても難しいものでした。

沢山の本を読んで、「心」の勉強をしました。

でも、少し進んでは、また闇底に自ら引き返してしまう。

強くなれ、強くあれと、思う程に弱さが目について、
すべてのことを上手く出来ない自分が、
嫌で嫌で、嫌で嫌でたまりませんでした。

ステージではそれから何度か、声が出ないという事態に陥りました。

それでもお客様は拍手を下さり、
有難さの半面、悔しくて、情けなくて、
申し訳なくて仕方がありませんでした。

今日も声、出なくなったらどうしよう……と、
常に付いて回る不安感。

今日は声が出た……乗り切った……と、
一日を締め括る虚しい安堵感。

原因を探しては咽喉に異常は見つからず、
それでも「原因」が欲しくて、あちこちお医者さんを回りました。

虚しくて、ただただ疲れて、
実は、私は、そんなに歌が好きではないんじゃないかと、思うようになりました。

自身の存在自体が無意味で、時には罪な気さえしていました。

フッと、もう歌をやめた方がいいのかな、と、考えたりしました。

でも、その直後決まって、
「歌が好き」「やめたくない」と
何度も何度もノートに書くのです。

なぜ書いてるのか。

誰に書いてるのか。

わからないけれど

ただ、感じたかったのかもしれません。

大袈裟だけれど、「生きるよろこび」を。

歌う意味など分からなくても、
歌うよろこびを、生きるよろこびを、
感じたかったのかもしれません。

すべては、「好き」という気持ちから始まったことだから。

時間は限られていることも分かるから、
常に焦っていました。

しかし、ある日ふと、
「この闇は永遠ではない。いつか必ず青空に出会える。だから、大丈夫。」と、
何の根拠も無く思う瞬間がありました。

そして、闇は永遠ではありませんでした。

「好き」から始まった、あらゆる想い・物事が向かう場所は、
聴いて下さる方、観に来て下さる方、信じて下さった方に、
何はともあれ楽しんで頂きたい、ということだと。

改めて気付いた時には、私は暗闇の底から抜け出していました。

這い上がることが出来たのも、
これまでの日々をくぐり抜けて来られたのも、
皆様からの応援あってのことです。

想いの先に、いつもあなたがいてくれたからです。

本当です。

どんなに支えて頂いたか、言葉になりません。

このようなこと、お話すべきでないかとも迷いましたが、
５年という月日を経て、ありのままの私でここに立ちたいと思ったのです。

そして、今、何かの事情で深く落ち込んでらっしゃる方がおられるのならば、
その闇は決して永遠でないということを、深く、深く、祈りたいのです。

まだまだ未熟者でございますが、
皆様の日々の幸せのお手伝いが少しでも出来ますよう、
全力で取り組んで参ります。

関口由紀の曲を愛して下さって、本当にありがとうございます。

今日も「由紀帳」を開いて下さって、
本当にありがとうございます！＼(〃^▽^〃)／

あなたに、

どうか素晴らしき春の愛と温もりを！！！！


せきぐちゆき